[TIPS]私たちの税金の分類方法はこんなにあった!?

日常
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今回は,国の収入源であり皆さんの支出の中の悩みの種でもある税金について,税金の目的や納める場所などによっていくつか分類方法がありますのでご紹介します.

*筆者は税理士ではないので一般的な事柄しか記載しておりません

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①国に収める税か地方に収める税か

まずは,税金の収める場所による分類です.
国が税金をとるのか,地方(都道府県,市町村)がとるのかで分類できます.
国が取る税金を国税,地方が取る税金を地方税と言います.

国税
・消費税
・所得税
・法人税
・贈与税
・相続税
・酒税
・たばこ税
・自動車重量税
 など

地方税
・地方消費税
・住民税
・事業税
・固定資産税
・事業所税
など

国税は,この税収を公共サービス,所得再配分,景気調整,人口政策,文化政策などに活用します.
地方税は,この税収を公共サービス,地方の活性化,ごみ収集などに活用します.

(参考:財務省「税の種類に関する資料」

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②国内の物か外国の物か

次に国内の人や物へ課されるものか,外国からの輸入により課されるものかによる分類方法があります.

国内の人や物へ課される税を内国税,外国からの輸入により課される税を関税といいます.

基本的に日常で課されている税金は内国税となります.

外国からの貨物を輸入する場合に日本の産業を守るために課されるものが関税です.

日本の産業を守る.とは,外国で安く生産したものを日本の企業が安く大量に仕入れることを防止するもので,これにより日本国内で生産されたものを守る仕組みです.

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③誰が税金を負担するのか

次の分類方法は,誰が税金を負担するのかという分類です.

税金を負担する人が税金を納める税を直接税,負担する人と納める人が違うものを間接税といいます.

また,税金を負担する人を担税者,納付する人を納税者という言い方をします.

直接税
・所得税
・法人税
・贈与税
・相続税
・事業税
・固定資産税
など

間接税
・消費税
・酒税
・たばこ税
・関税
・印紙税
など

「負担する人と納める人って何が違うんだ?」と思われる方もいるでしょう.

間接税の消費税を例にとってみてみましょう.

消費税は,スーパーなどで食品等を買ったときに10%自分が支払ってるし,負担しているのも納税しているのも自分ではないか? と思いがちです.

負担は,皆さん個人なのですが納税者に関しては実はスーパー側なのですね.

以下の図に消費税の大まかな流れを示します.

消費税の流れ

りんごを作る生産者から私たち消費者に行くまでに,卸売業者,スーパーを経由します.場合によっては製造業も経由するでしょう.

生産者から卸売業者にりんごを売るときももちろん消費税はかかります.
また,卸売業者からスーパーにりんごを売るときも消費税がかかります.
そしてスーパーで私たち消費者がりんごを買うときに消費税がかかります.

こうして最終的に消費税を負担するのは私たち消費者ですが,負担した消費税をスーパーや卸売業者,生産者に預かってもらっている.という考え方をします.

そして,スーパーや卸売業者や生産者は,預かった消費税から支払った消費税を差し引いた額を納付します.

こうして直接,税務署へ納めているのは私たち消費者ではないため間接税という扱いとなります.

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④何に課税するかによる分類

次は,税金を何に課税するか.どんな事象に課税するか.による分類です.

個人や法人の「もうけ」について課税されるものを収得税といいます.
また,財産となるものを買ったり,持っていたりすることに対して課税するものを財産税といいます.
そして,物やサービスを消費したときに課税されるものを消費税
財産や権利の移転に対して課税されるものを流通税といいます.

収得税
・所得税
・法人税
・住民税
・事業税
など

財産税
・相続税
・固定資産税
など

流通税
・印紙税
・登録免許税
など

消費税と流通税は混同しがちですが,例えば,実態のない「サービス」については流通しているとは言えないので消費税に含まれます.

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⑤税金の使途目的による分類

次は国や地方が得た税金を何にしようするかによる分類です.

使用目的が定められている物を目的税というのに対し,それ以外を普通税と言います.

目的税
・復興特別所得税
・復興特別法人税(今はない)
・国民健康保険税
・入湯税
・事業所税
など

復興特別所得税は,東日本大震災による復興に充てることを目的とした税金です.
最近知ったのですが,この税は2037年(令和19年)12月31日まで続くそうです.長い・・・

もしこれからコロナウイルスからの経済再生のための税金が生まれることがあるならばそれは目的税となるのではないでしょうか.

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⑥税金を計算する人による分類

最後に誰が税金を計算するか.という視点での分類です.

納付する人が自ら申告書を作成して納付する方式を申告納税方式といいます.
また,税務署等が税額を計算して納税者がその額を納める方式を賦課課税方式いいます.

申告納税方式
・所得税
・法人税
・消費税
など

賦課課税方式
・酒税
・たばこ税
・固定資産税
など

納税者にとっては賦課課税方式の方が楽ですが,申告納税方式は納税者にしかわかり得ない情報をもとに申告書を作成する必要があるためこのような分類になっているかと思われます.
逆に申告納税方式では使用できる税制をきちんと把握・活用することで節税を行うことができます.

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

税金はたくさんあるのは知っていたけどこんなにも分類方法があることを知らない人は多かったのではないでしょうか.

黙って税金を取られているのはもったいないですから,少しでも税金を理解して政府が行う増税,政策の意図等もわかっていけたらいいですよね.

今後それぞれの税目についても大まかに触れていけたらと思います.

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